論文塾を開講する経緯・理由

「Wild Animals 自然の学校」は2020年4月より毎週日曜日にお話し会を開催してきました。そこでは、参加者の方々と環境問題や食、生物多様性など様々な分野の内容をインプット・アウトプットしてきました。この一年を通して、さまざまな媒介(メディア)から得た情報を元に語り合ってきた中で、情報から得る一人一人の読み取り方や価値観によって、本質からずれた捉え方をしてしまうことが時々ありました。又、現代社会には多くの情報があるにもかかわらず、偏りのある情報のみを収集していたり、他の情報源と比較することなく、1つの情報源だけを頼りにしていたりすることがありました。Wild Animalsのお話し会を何度も行うにつれて、偏りのない幅広い視点を持った情報の収集や媒介物の内容を鵜呑みにしすぎないことが大事であると強く思うようになりました。そこで、Wild Animalsでは偏りのない情報を収集したり、自分が求めている情報を見つけられるようになる力を1年間のカリキュラムで身につけられる時間を作りたいと考えました。

 現代社会にはさまざまな媒介物があります。例えば、新聞やテレビニュース、インターネット記事、口伝え、書籍などです。今回、Wild Animalsでは1年間、論文を使ってインプットします。私たちが何かを引用しようとする時、論文を出典として使うことが多いのではないでしょうか。論文は著者の意見を裏付けるような道筋で書かれていたり、研究結果などがまとまっていたりと、信用度が高い媒介物だと思います。多くの論文は特定の分野に関心を寄せる読者向けに書かれていること、バイアス(偏り)のない客観的な視点で書かれてること、先行論文を引用した新たな論文が書かれていることが特徴です。論文を多く読めば読むほど、幅広い視点で物事を考えることができると思います。書籍や新聞記事の中には、論文から引用されていることも多く、論文の一部分だけを目にすることもあると思います。しかし、引用元の論文を読んでみると、引用されていた内容と違うことや誤った印象を持ってしまうことがあります。だからこそ、引用された部分だけではなく、論文を読めるようになることは大切だと思います。論文は分野によって書かれている形式が違ったり、日本語だけではなく、英語で書かれていることが多いです。一年間で英語や日本語の論文を沢山読み、スラスラ論文を読めるようになりましょう!また論文には、グラフや図などもあります。論文の文章を読み、グラフや図などを理解して、正しく論文から情報を得られるような力を身につけましょう!

論文塾のカリキュラム概要

論文塾は毎月第2・4日曜日16:00〜18:00に開講します。講師の方の都合により、土曜日に開催することがあります、御了承願います。1年間を通して「林業」をテーマに賛成・反対の見解の論文を読んでインプットし、ディスカッションやディベートの時間を通してアウトプットします。講師は「Wild Animals自然の学校」より笹田拓人さんと皷谷直紀さんが1年間担当します。受講生は10名を予定しており、少人数で内容の濃い時間になればと考えています。また、全日程はzoomアプリを使用したオンライン形式での開講となります。

カリキュラム。4月最初の時間は論文についての説明を行った後、論文を実際に読み込んでいきます。7月からはカリキュラムの時間内で論文を読むのではなく、事前に論文を自力でインプットしてもらう予定です。4月は第2日曜日に賛成・反対の見解で書かれた2つの論文をインプットし、そこで得た知識をもとに、第4日曜日にディスカッションを行います。5月も同様に、第2日曜日に論文を読み込み、第4日曜日にディスカッションを行います。論文は英語や日本語で書かれている論文を読み込んでいく予定です。6月は第2日曜日にディベートを行うメンバー分けを行い、ディベートに向けた準備や対策を行います。第4日曜日には4月からインプットしてきた知識をフルに活用して賛成・反対の立場に分かれてディベートを行います。7月からは、2週間ごとに賛成・反対の見解で書かれた2つ分の論文が出され、インプットを次の時間までにやっておく事前課題(=宿題)となります。7月より第2・4日曜日は事前にインプットしてきた論文の知識をもとにディスカッションを行います。7月からは3か月間で区切って行います。最初の2か月間は、ディスカッションを行い、あと1か月間はディベート準備とディベートの時間となります。10月頃に論文の探し方講座を開催する予定です。毎回の論文は講師の方が用意いたしますが、毎回賛成・反対の見解で書かれている2つの論文のみです。そこで、ディスカッションやディベートなどのために、さらに多くの論文を読めるよう、求めている内容が書かれている論文の探し方を講座を通して学ぶ予定です。カリキュラム最後の3月には一般公開した成果発表会を開催したいと模索しております。3月の成果発表会までに、一人で論文を読むことができるようになること、一人で自分の意見を言えるようになること、偏りのない幅広い情報収集ができるようになることを目標に1年間学習していきましょう!

論文塾のカリキュラム

論文塾で身につけられること

論文塾を一年間受講すると、林業について相当深く、幅広い知識が身につくことはもちろん、論文塾を通して、次のような力が身に着けられるカリキュラムになっています。

  • 論文の読解力が向上します。OECD(経済協力開発機構)による読解力の定義は「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」となっています。英語や日本語の論文の様々な論理展開の構成に触れ、さらにグラフや図の読み取り方を学び、論文の読解力が身に付きます。②自分で考える力、特に論理的思考力が身に付きます。論文は論理的にかつ、客観的視点で書かれた文章構成となっています。このような文章に一年間触れることで、論理的思考力が向上します。また、論文を沢山読み、インプットしますが、ディスカッションやディベートを通して相手に分かりやすく伝えなくてはなりません。相手からの質問や求めていることに対して、分かりやすい道筋で説明することで、より論理的思考力が身に付きます。③偏りのない幅広い知識を用いて様々な視点で物事をとらえることができるようになります。ディベートでは一つのことに対して、あらゆる視点で討論することになります。そのため、一つの物事に対して、幅広い視点で物事を考えるようになるため、現代社会に広がるデマや偏りのある意見などに対して、疑う力や鵜呑みにしないなどの冷静な判断ができるようになります。これまでは情報があふれる現代社会でも、偏りのある見方ばかりだったのとは違い、現代社会にあふれる情報の多さを実感させれるようになるかもしれませんし、論文塾修了後も、あらゆることに対してさらに調べようとする癖がつくかもしれません。これまで経験したことのない、知らなくても良いことまでも知ってしまい、哲学的な思考になってたり?④関連する論文や求めている論文を迅速に見つけられるようになります。全米科学財団の2018年の統計によると200万以上もの論文が発表されていると報告しています。自分が求めている論文がどの分野のものに該当するのか、類似キーワードは何なのか等によって、論文を効率的に見つけられるようになります。文献検索が早くなると多くの論文に触れられるようになります。

論文塾で身につけた力は卒業論文に大きく役に立つことと思います。また、社会人になると報告書の作成やプレゼン資料など、分かりやすい文章で書かなくてはならないものが大量にあります。論文塾で身につけたことを生かせば残業時間が減るほど報告書作成に苦労しないかもですね。絶対に論文塾で身につけた力は役に立ちます。友達との会話の中で、論理的に話過ぎて嫌われないようにしないとですね。

応募方法

2021年3月21日までに下記のフォームよりご応募ください。

Googleフォームに必要事項を記入して応募してください。